味の素の就職難易度は高い?
味の素の採用大学の実績や学歴フィルターの有無は?
本記事では上記のような疑問を抱えているあなたに、
- 味の素の本選考内容と倍率
- 味の素の採用大学の実績や学歴フィルターの有無
- 味の素の選考の対策法
を分かりやすくご説明をいたします。
食品業界を志望し、グローバルに活躍できる企業で働きたいと考えている就活生は要チェックです。
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味の素の概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 味の素株式会社 |
| 設立年月日 | 1925年12月17日 |
| 資本金 | 79,863百万円 |
| 従業員数 | 単体3,184名、連結33,461名 |
| 平均年齢 | 44.3歳 |
| 平均年収 | 1,037万円 |
| 平均勤続年数 | 20年2ヶ月 |
| 平均残業時間 | 23.9時間/月 |
味の素株式会社は、1909年に創業された日本を代表する総合食品メーカーです。誰もが知る調味料「味の素」を主力製品として、世界一のアミノ酸メーカーとしての地位を確立しています。
味の素は、「Eat Well, Live Well.」のスローガンのもと、おいしく食べて健康づくりという創業の志を受け継ぎながら、社会課題の解決に取り組んでいます。
同社の事業は大きく2つに分かれており、調味料や加工食品、冷凍食品を扱う「食品事業」と、医薬品や化粧品、電子材料などに使われるアミノ酸関連製品を扱う「アミノサイエンス事業」を柱としています。特に、世界35の国・地域に拠点を置き、売上の約6割を海外事業から稼ぎ出すグローバル企業としての側面も持っているのが特徴です。
代表的な商品・サービス
味の素グループが展開する主な製品は以下の通りです。
調味料・加工食品
- 味の素®(うま味調味料)
- ほんだし®(風味調味料)
- クノール®カップスープ
- クックドゥ®(中華合わせ調味料)
- 業務用調味料
冷凍食品
- ギョーザ
- から揚げ
- 冷凍パスタ
飲料
- AGF®ブレンディ
- AGF®マキシム
アミノサイエンス事業
- 医薬用・食品用アミノ酸
- 電子材料(半導体用絶縁材料)
- 化粧品素材
- 動物栄養(飼料用アミノ酸)
特筆すべきは、BtoCの家庭用商品だけでなく、BtoBの業務用調味料や医薬品・電子材料分野でも強みを持っている点です。居酒屋やファミレス、コンビニ、食品メーカーの原料としても幅広く採用されています。
味の素の選考フロー

味の素の選考は職種別に実施されており、エントリー職種の併願が可能となっています。
募集職種
- R&D職(研究開発)
- セールス&マーケティング職
- 生産職
- コーポレート職
- SCM職(サプライチェーンマネジメント)
味の素の選考の特徴は、面接回数が多く、各段階で2回ずつ実施される点にあります。また、面接の合否連絡が非常に早く、当日中や翌日には結果が通知されることが多いようです。
基本的な選考フロー
- エントリーシート(ES)提出
- Webテスト(玉手箱)
- 1次面接(個人面接)
- 2次面接(個人面接×2回)
- 3次面接(個人面接×2回)
- 最終面接(個人面接×2回)
- 内定
順番に選考フローごとの詳細を解説します
エントリーシート(ES)
味の素のESでは、以下のような設問が出題されます。
過去のES設問例
- あなたが人の心を動かし、人の行動を変え、成果を創出した経験(400字程度)
- 上記テーマに取り組む中で、苦労した点や課題と感じた点を具体的に(300字程度)
- その課題を乗り越えるために、あなた自身が取り組んだこと、あなたならではの工夫(300字程度)
- あなたが"ウィズコロナ"の環境下で学生生活を過ごす中で、意識して取り組んだこと(200字程度)
- あなたが味の素株式会社に入社して実現したいこと。ASVの観点を入れて(400字程度)
R&D職のES設問例
- あなたが企業のR&Dとして、成し遂げたいことは何ですか?(味の素㈱に限った内容でなくても問題ありません)300字以下
ESの通過率は推定20〜30%程度とされており、書類選考の段階で多くの応募者がふるいにかけられます。
味の素グループWayに沿った内容や、具体的なエピソードを盛り込むことがES突破の鍵となります。
味の素グループWayの4つの価値観
- 新しい価値の創造
- 開拓者精神
- 社会への貢献
- 人を大切にする
Webテスト
味の素のWebテストは、玉手箱形式で実施されます。出題科目は以下の通りです。
出題項目
- 言語(論理的読解/趣旨判定など)
- 非言語(四則逆算/図表の読み取りなど)
- 英語(長文読解)
- 性格検査
玉手箱は制限時間が短く、スピードと正確性が求められるテストです。事前に問題集で対策を行い、形式に慣れておくことが合格の鍵となります。
1次面接
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 個人面接(面接官1名:学生1名) |
| 所要時間 | 30分程度 |
| 面接官 | 人事担当者 |
| 通過率 | 比較的高い |
1次面接は人事担当者との面接で、基本的な質問が中心となります。
主な質問内容
- 自己紹介
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
- 志望動機
- なぜ味の素なのか
- ESの内容についての深掘り
- 学業への取り組み
1次面接では、深掘りよりも経験の概要を確認されることが多いようです。面接時間が30分と短いため、簡潔かつ分かりやすく話すことが求められます。
1次面接のポイント
- 味の素グループWayに沿ったエピソードを準備する
- 笑顔とコミュニケーション能力をアピールする
- 企業研究をしっかり行う
2次面接
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 個人面接×2回(面接官1名:学生1名) |
| 所要時間 | 各30分程度 |
| 面接官 | 社員(入れ替わりで2回) |
| 通過率(推定) | 低い(この段階で多くの学生が落ちる) |
2次面接は、社員が入れ替わりで2回実施されます。この面接が最も通過率が低く、選考の山場となります。
1回目の面接内容
- 学生時代に頑張ったことの深掘り
- 基本的な質問
2回目の面接内容
- 逆質問が中心(面接時間の半分以上)
- 雑談形式での企業理解度チェック
2回目の面接では、逆質問が面接時間の大部分を占めるという特徴があります。自分から積極的に質問をしていく必要があり、企業研究が不十分だとすぐに見破られてしまいます。
2次面接のポイント
- 最低でも4〜5個の逆質問を用意する
- 企業HPや統合報告書を熟読する
- OB・OG訪問で社員の話を聞いておく
- 説明会やインターンシップでの内容を振り返る
3次面接
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 個人面接×2回(面接官1名:学生1名) |
| 所要時間 | 各30分程度 |
| 面接官 | 社員(入れ替わりで2回) |
| 通過率(推定) | 中程度 |
3次面接も2次面接と同様に、社員が入れ替わりで2回実施されます。
1回目の面接内容
- 学生時代に頑張ったこと(それぞれ別の経験の深掘り)
- 幼少期に関する深掘り
- 過去と現在の考え方や行動の関連性
2回目の面接内容
- 入社後にやりたいこと
- キャリアビジョン
3次面接では、学生一人一人の過去と現在の関連性を質問しながら、本当に「味の素グループWay」の考え方にマッチする人かどうかを幼少期からの話を聞くことで見極めています。
3次面接のポイント
- これまでの経験に一貫性を持たせる
- 人柄の良さをアピールする
- 味の素グループWayへの共感を示す
最終面接
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 個人面接×2回(面接官1名:学生1名) |
| 所要時間 | 各30分程度 |
| 面接官 | 役員クラス(入れ替わりで2回) |
| 通過率(推定) | 約66% |
最終面接は役員クラスとの面接で、2回実施されます。
主な質問内容
- これまでの面接内容の確認
- 入社後にやりたいこと
- 志望動機の最終確認
- 他社の選考状況
- 入社意思の確認
- 配属や転勤に関する意向確認
1回目の面接では、これまでの面接での一貫性を確認し、評価が適正か判断をされます。2回目の面接では、最終的な入社意思の確認や配属・転勤の意向について聞かれます。
最終面接の通過率は推定66%とされており、一般的な企業の最終面接通過率(30〜50%)と比較すると高めです。ただし、最終面接まで到達することが非常に難しいため、油断は禁物です。
最終面接のポイント
- これまでの面接で話してきた内容と一貫性を保つ
- 味の素への入社意欲を明確に示す
- 社会貢献というキーワードを意識する
- 海外勤務や配属先についても前向きな姿勢を示す
味の素の就職難易度

味の素の就職難易度は非常に高いと言えます。複数の指標から、その難易度を確認してみましょう。
就職難易度ランキング
東洋経済オンラインが発表している『「入社が難しい有名企業」ランキングTOP200社』では、味の素が23位にランクインしています。これは全業界を通じて非常に高い順位であり、人気企業であることがわかります。
就活口コミサイト「
就活会議
」の調査では、味の素の就職難易度は「5.0/5.0」となっており、最難関レベルに位置づけられています。
採用倍率
味の素の採用倍率は、職種によって異なりますが、推定倍率は300倍程度と考えられます。
一般的な大手人気企業の採用倍率が100〜200倍程度であることを考えると、味の素への入社は極めて狭き門と言えるでしょう。
プレエントリー候補リストの登録人数は毎年数万人規模に上ると言われており、その中から最終的に内定を獲得できるのはごくわずかな人数のみです。
同業他社との比較
食品業界の中でも、味の素は特に人気が高い企業です。以下、同業他社との難易度比較をご紹介します。
| 企業名 | 就職難易度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 味の素 | 非常に高い | グローバル展開、高年収、ホワイト企業 |
| サントリー | 非常に高い | ブランド力、多角的事業展開 |
| キリン | 高い | 飲料メーカー大手 |
| 明治 | 高い | 乳製品・菓子の大手 |
| 日清食品 | 高い | 即席麺のトップメーカー |
食品業界は誰もが馴染みのある業界であるため、就活生からの人気が高く、倍率も高くなる傾向にあります。その中でも味の素はトップクラスの難易度を誇っています。
就職難易度が高い理由
味の素の就職難易度が高い理由は、以下の通りです。
知名度とブランド力
「味の素」という商品名がそのまま社名になっているほど、国民的な認知度を持っています。誰もが知る企業であるため、応募者が集中します。
高待遇
平均年収1,037万円は、日本の平均年収(約400万円)の2倍以上であり、食品業界の中でもトップクラスの水準です。
働きやすさ
- 定時:8:15〜16:30
- 月平均残業時間:23.9時間
- 有給休暇取得率:68%
- 離職率:1.5%
- フレックスタイム制度
- リモートワーク可
これらの条件から、ワークライフバランスが取りやすく、長く働ける環境が整っています。
グローバル展開
世界35の国・地域に拠点を持ち、海外売上比率が約6割という、真のグローバル企業です。海外で働きたい学生にとって魅力的な環境と言えます。
事業の多様性
食品事業だけでなく、アミノサイエンス事業として医薬品、化粧品、電子材料など幅広い分野に事業を展開しており、キャリアの幅が広いことも人気の理由です。
味の素の採用大学

味の素の採用大学実績を見ていきましょう。過去の採用実績から、どのような大学から内定者が出ているのかを確認します。
採用実績の多い主要大学
過去の採用実績をもとにすると、以下の大学からの採用が多い傾向にあります。
採用実績の多い主要大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 東京大学
- 京都大学
- 大阪大学
- 東京工業大学
- 一橋大学
上記の大学では多くの年において卒業生の内定先として味の素を含んでおり、多くの学生が内定を獲得している可能性があります。
採用実績のある大学一覧
味の素の採用実績のある大学の一覧は以下の通りです。
国立大学
- 東京大学
- 京都大学
- 大阪大学
- 東北大学
- 北海道大学
- 名古屋大学
- 九州大学
- 一橋大学
- 東京工業大学
- 筑波大学
- 千葉大学
- 横浜国立大学
- 神戸大学
- 東京農工大学
- お茶の水女子大学
- 広島大学
私立大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 上智大学
- 東京理科大学
- 明治大学
- 青山学院大学
- 立教大学
- 中央大学
- 法政大学
- 関西学院大学
- 同志社大学
- 立命館大学
- 関西大学
- 日本大学
- 東洋大学
- 駒澤大学
- 専修大学
- 京都産業大学
- 近畿大学
- 甲南大学
- 龍谷大学
採用実績を見ると、難関国立大学や早慶上智、MARCH、関関同立といった中堅以上の大学からの採用が中心となっています。ただし、日東駒専や産近甲龍といった大学からも採用実績があり、多様な大学から採用していることがわかります。
採用人数
味の素の年間採用人数は、50〜60名程度である年がここ近年の傾向となっております。
職種別の内訳は公表されていませんが、研究開発職、営業職、生産技術職、管理系職種など多岐に渡るため、人気職種に関してはさらに高い倍率となることも考えられます。
採用人数が限られている中で、数万人規模の応募があるため、激戦必須の選考先と言えるでしょう。
味の素の学歴フィルター

味の素の採用実績を見ると、難関大学からの採用が多い傾向にありますが、中堅大学からも採用実績があるため、学歴フィルターは存在しないと考えられます。
ただし、難関大学からの採用が目立つことも事実であり、学歴以外の要素でしっかりと差別化することが重要です。
学歴フィルターがないと考えられる理由
味の素では学歴フィルターがないと考えられる理由は以下の通りです。
- 多様な大学からの採用実績
日東駒専や産近甲龍といった中堅大学からも採用実績あり。実際に、偏差値の高くない大学からの内定者も存在。 - 人柄重視の選考
面接回数が多く、人柄や価値観を重視する傾向あり。味の素グループWayに合致した人物であれば、学歴に関係なく評価される。
複数回の面接による丁寧な評価
計8回もの個人面接を通じて、一人一人の人物像を丁寧に見極め。学歴だけで判断しない姿勢が面接回数の多さに表れている。
難関大学からの採用が多い理由
学歴フィルターがないにもかかわらず、難関大学からの採用が多い理由は以下の通りです。
- 応募者の母数
有名大学出身者は味の素への応募者数自体が多いため、結果として採用人数も多くなる。 - OB・OG訪問の機会
有名大学出身者が多いため、OB・OG訪問の機会が豊富。企業研究が深まり、面接で説得力のある回答が可能に。 - Webテストの得点
味の素では玉手箱という難易度の高いWebテストを実施。難関大学の学生は学力が高く、受験勉強の経験からテスト対策に慣れているため、通過率が高くなる傾向。 - 研究実績(理系の場合)
理系採用では研究内容について深掘りされるため、一定の研究成果や実績が必要。研究環境が整った大学の学生の方が有利に。
味の素の選考対策の方法

味の素の内定を獲得するためには、各選考段階での対策が不可欠です。ここでは、選考フローごとに具体的な対策方法をご紹介します。
エントリーシート(ES)対策
ESは通過率が20〜30%と低く、ここで多くの応募者がふるいにかけられます。通過するためには以下のポイントを押さえましょう。
味の素グループWayに沿った内容を書く
味の素は企業理念を非常に重視しています。ESでは、以下の4つの価値観に合致するエピソードを選びましょう。
- 新しい価値の創造:物事を改善し、新しいアプローチを取り入れた経験
- 開拓者精神:困難に立ち向かい、粘り強く取り組んだ経験
- 社会への貢献:周囲や社会に良い影響を与えた経験
- 人を大切にする:チームで協力し、人との関わりを大切にした経験
具体的な数値や成果を盛り込む
抽象的な表現ではなく、具体的な数値や成果を示すことで、説得力が増します。
- 「売上を向上させた」→「月間売上100万円を達成した」
- 「メンバーをまとめた」→「20名のチームをまとめ、プロジェクトを成功させた」
ASVの観点を理解する
ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)とは、味の素グループの経営の考え方で、事業を通じて社会価値と経済価値を共創することを指します。
志望動機では、単に「おいしいものを作りたい」ではなく、「食を通じて社会課題を解決したい」といった視点で書くことが重要です。
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Webテスト対策
味の素のWebテストは玉手箱形式で、以下の対策が効果的です。
玉手箱専用の問題集で対策する
玉手箱は独特の形式を持っているため、専用の問題集で対策することが必須です。
おすすめの対策本
- 『8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【1】玉手箱・C-GAB編』(SPIノートの会)
- 『これが本当のWebテストだ!(1)玉手箱・C-GAB編』(SPIノートの会)
制限時間を意識した練習
玉手箱は制限時間が非常に厳しいテストです。正確性だけでなく、スピードも重要になります。
- 言語:問題数が多く、速読力が必要
- 非言語:電卓を使った素早い計算が求められる
- 英語:長文を短時間で読み解く力が必要
スマホアプリで隙間時間に対策
「
Lognavi
」などのアプリを活用すると、玉手箱形式の問題を手軽に練習できます。
誰でも無料で問題に取り組むことができるので、参考書を買う前の力試しとしても利用をしてほしいサービスです。
面接対策
味の素の面接は回数が多く、各段階で異なる対策が必要です。
全面接共通の対策
以下は全面接において共通となる対策法になります。
全面接で重要なポイント
- 複数のガクチカを用意する
味の素の面接では、1つのガクチカだけでなく、複数の経験について聞かれることがあります。最低でも3つは用意しておきましょう。それぞれのガクチカで異なる強みをアピールできるようにすると効果的です。 - 一貫性のあるストーリーを作る
幼少期から現在まで、一貫した価値観や行動パターンを示すことが重要です。3次面接では幼少期のエピソードも聞かれるため、自己分析を深めておきましょう。 - 簡潔に話す練習をする
面接時間が30分と短いため、簡潔かつ分かりやすく話す能力が求められます。結論ファーストで、要点を押さえた回答を心がけましょう。 - 笑顔とコミュニケーション能力
味の素は「人を大切にする」企業文化を持っています。面接では、笑顔で明るく、相手とのコミュニケーションを楽しむ姿勢が評価されます。
上記ポイントについては、全面接時において通用をする対策法となるため必ず実践をするようにしましょう。
1次面接対策
以下は1次面接において共通となる対策法になります。
1次面接で重要なポイント
- 基本的な質問への準備
自己紹介、ガクチカ、志望動機といった基本的な質問に対して、スムーズに答えられるように準備しましょう。 - 味の素グループWayを意識したエピソード
「新しい価値の創造」や「開拓者精神」に関連するエピソードを用意し、企業文化との親和性をアピールします。 - 企業研究の基礎を固める
味の素の事業内容、主力製品、グローバル展開について基本的な知識を持っておくことが大切です。
1次面接は人事担当者との面接で、深掘り等は少なく経験の概要をチェックされる傾向があるようです。面接時間も30分程度だったという口コミも多いので、基本的な質問を簡潔に答えられるように練習を積んでおくと良いでしょう。
2次面接対策
2次面接は、社員が入れ替わりで2回実施されます。基本的な質問の回答に加え、以下のような項目においては対策が必須となります。
逆質問を最低4〜5個用意する(必須準備)
- 「○○という製品開発において、最も苦労された点は何ですか?」
- 「グローバル展開において、現地の食文化をどのように理解されていますか?」
- 「アミノサイエンス事業と食品事業のシナジーについて、具体的な事例を教えていただけますか?」
- 「入社前に身につけておくべきスキルや知識はありますか?」
2次面接の2回目の面接では、面接時間の半分以上が逆質問の時間となります。質問内容より事業の理解度はもちろん、志望度の高さが図られます。
2次面接の突破率が面接においては特に低いとの口コミもあるため、企業研究を徹底することで事業理解を深めておくようにしましょう。
企業研究で行うべきこと
- 統合報告書を熟読する
- プレスリリースをチェックする
- 競合他社との違いを理解する
- OB・OG訪問を実施する
3次面接対策
3次面接も、社員が入れ替わりで2回実施されます。学生一人一人の過去と現在の関連性を質問しながら、本当に「味の素グループWay」の考え方にマッチする人かどうかを特にチェックされる面接回となります。
3次面接で重要なポイント
- 幼少期からのエピソードを整理する
3次面接では、幼少期の経験についても聞かれます。自分の価値観がどのように形成されたかを説明できるようにしておきましょう。 - 入社後のビジョンを具体化する
「入社後にやりたいこと」を具体的に語れるように準備します。味の素の事業内容と自分の強みを結びつけて説明しましょう。 - 一貫性を保つ
これまでの面接で話した内容と矛盾しないよう、自分の軸を明確にしておきましょう。
改めて自身の過去の経験とこれからのビジョンを整理し、「味の素グループWay」への共感性を示せるように準備をしておきましょう。
最終面接対策
最終面接は役員クラスの方との面接で、これまで同様に2回に分けて面接が実施されます。
最終面接で重要なポイント
- 入社意思を明確に示す
最終面接では、「なぜ味の素なのか」を改めて問われます。他社との比較を通じて、味の素でなければならない理由を語りましょう。 - 配属・転勤への前向きな姿勢
海外勤務や希望と異なる配属の可能性についても聞かれます。前向きな姿勢を示すことが重要です。 - これまでの面接との一貫性
最終面接では、これまでの面接内容との整合性が確認されます。話す内容がブレないよう注意しましょう。
最終面接では入社意思を明確に示すことが特に重要です。「味の素でなければいけない理由」を改めて整理した上で選考に臨むようにしましょう。
面接模試を通して味の素の内定判定を受けたい方は「
REALME
」も利用を推奨。
模試面接で内定判定
【利用企業例】
住友商事/NTTドコモ/アサヒ/東京海上日動/ADK/DeNA/LINEヤフー など…
自己分析・模試面接の実施で上記のような企業よりスカウトも届くの要チェックです。
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OB・OG訪問の活用
味の素の選考を有利に進めるためには、OB・OG訪問が非常に効果的です。
OB・OG訪問のメリット
- 実際の働き方や社風を知ることができる
- 面接では聞けない本音の情報が得られる
- 志望動機の説得力が増す
- 人事にアピールできる(「○○さんとお話しして...」)
質問例
- 入社の決め手は何でしたか?
- 他社と比較して味の素の強みは何ですか?
- 1日のスケジュールを教えてください
- 海外勤務の機会はどのくらいありますか?
- 若手のうちからチャレンジできる環境はありますか?
味の素の社員の方々のもとをOB・OG訪問で訪ねるためには「
ビズリーチ・キャンパス
」の利用がおすすめです。同じ大学の先輩のもとを訪問できるので安全性も高く人気のサービスとなっております。
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インターンシップへの参加
味の素のインターンシップに参加することで、選考を有利に進められる可能性があります。
インターンシップの優遇内容
- 本選考での面談機会の提供
- 早期選考ルートへの案内
- 企業理解が深まり、面接での説得力が増す
主なインターンシップコース
- R&D Workshop:研究開発体験
- Sales Workshop:営業・マーケティング体験
- グローバルコース:海外事業の理解
インターンシップは倍率が高いですが、参加できれば本選考で大きなアドバンテージとなります。
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味の素の選考に関するよくある質問

本章では味の素の本選考に関するよくある質問について回答をいたします。
味の素の選考は本当に人柄重視ですか?
味の素は人柄を非常に重視する企業です。面接回数が多く、各段階で異なる面接官が学生の人柄を多角的に評価します。味の素グループWayにある「人を大切にする」という価値観を体現できる人物が求められるため、協調性やコミュニケーション能力が重視されます。
理系と文系で選考に違いはありますか?
選考フロー自体に大きな違いはありませんが、質問内容に違いがあります。
理系の場合
- 研究内容についての深掘りが多い
- 研究内容と味の素の事業の関連性を問われる
- 専門知識を分かりやすく説明する力が評価される
文系の場合
- ゼミや学業についての質問はあるが、深掘りは少ない
- ガクチカや課外活動の深掘りが中心
- ビジネス視点での思考力が問われる
インターンに参加しないと内定は難しいですか?
インターン参加者には一定の優遇がありますが、インターンに参加していなくても内定を獲得することは可能です。ただし、インターン参加者は企業理解が深く、志望動機に説得力があるため、有利に働くことは事実です。可能であればインターンシップへの参加を目指しましょう。
配属先は希望が通りますか?
職種は応募時に選択できますが、具体的な配属先(勤務地や部署)は入社後に決定されます。最終面接では配属希望について聞かれますが、必ずしも希望通りになるとは限りません。どの配属先でも前向きに取り組む姿勢を示すことが重要です。
選考期間はどのくらいですか?
エントリーから内定までの期間は、約1〜2ヶ月程度です。味の素の選考の特徴として、面接の結果連絡が非常に早く、当日中や翌日には通知されることが多いため、他社と比較してスピーディーに進みます。
最終面接の通過率が高いのはなぜですか?
最終面接までの選考(特に2次面接)で厳しくふるいにかけられているため、最終面接に残った学生は既に高い評価を受けています。最終面接は主に入社意思の確認や、これまでの評価の最終チェックという側面が強いため、通過率が高くなっています。ただし、油断は禁物です。最終面接で一貫性のない回答をしたり、入社意欲が低いと判断されると不合格になることもあります。
面接時の服装は?
特に指定がない限り、リクルートスーツで臨みましょう。インターンシップやカジュアル面談の場合は「服装自由」と指定されることもありますが、迷った場合はスーツが無難です。
まとめ|味の素の選考フロー・就職難易度・採用大学・学歴フィルター
本記事では、味の素の選考フロー、就職難易度、採用大学、学歴フィルターについて詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
味の素の選考フロー
- ES→Webテスト(玉手箱)→面接4回(計8回の個人面接)
- 面接は各段階で2回ずつ実施される
- 2次面接の通過率が最も低く、選考の山場となる
- 面接の合否連絡は早く、当日中や翌日に通知されることが多い
就職難易度
- 就職難易度ランキング23位、就職難易度5.0/5.0で最難関レベル
- 採用倍率は約300倍と非常に高い
- 高年収(平均1,037万円)、働きやすさ、グローバル展開が人気の理由
採用大学
- 旧帝大、早慶を中心とした難関大学からの採用が多い
- 日東駒専や産近甲龍からも採用実績あり
- 年間採用人数は50〜60名程度
学歴フィルター
- 完全な学歴フィルターではないが、一定の学歴基準は存在すると推測される
- Webテスト対策や研究成果、人柄で十分に勝負できる
- 中堅大学からの内定獲得も可能
選考突破のポイント
- 味の素グループWay(新しい価値の創造、開拓者精神、社会への貢献、人を大切にする)を意識する
- 玉手箱の徹底対策を行う
- 複数のガクチカを用意し、一貫性のあるストーリーを作る
- 2次面接に向けて逆質問を最低4〜5個用意する
- 企業研究を徹底し、OB・OG訪問を実施する
- 面接経験を積み、対応力を磨く
味の素は食品業界の中でも特に人気が高く、就職難易度の高い企業です。しかし、本記事でご紹介した対策を徹底的に行うことで、内定獲得の可能性は大きく高まります。
面接模試を通して味の素の内定判定を受けたい方は「
REALME
」も利用を推奨。
模試面接で内定判定
【利用企業例】
住友商事/NTTドコモ/アサヒ/東京海上日動/ADK/DeNA/LINEヤフー など…
自己分析・模試面接の実施で上記のような企業よりスカウトも届くの要チェックです。
