金融業界

東京海上日動の選考フロー・就職難易度・採用大学・学歴フィルターを解説

 東京海上日動の本選考のフローは?
 東京海上日動の就職難易度は高い?
 東京海上日動の採用大学の実績や学歴フィルターの有無は?

本記事では上記のような疑問を抱えているあなたに、

  • 東京海上日動の本選考内容と倍率
  • 東京海上日動の採用大学の実績や学歴フィルターの有無
  • 東京海上日動の選考の対策法

を分かりやすくご説明をいたします。

 

東京海上日動への就職を目指している学生、損害保険業界に興味がある学生、高倍率企業の選考対策を知りたい学生は要チェックです。

 

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東京海上日動の概要

項目 内容
会社名 東京海上日動火災保険株式会社
設立 2004年10月1日(創業1879年)
本社所在地 東京都千代田区
代表者 取締役社長 広瀬 伸一
資本金 1,019億円
従業員数 約17,000名(単体)、約43,000名(連結)
事業内容 損害保険業、資産運用業
主な商品 自動車保険、火災保険、海上保険、傷害保険など
海外拠点 45の国・地域
平均年収 約818万円
平均勤続年数 約13年

東京海上日動火災保険株式会社(通称:マリン)は、2004年10月に東京海上火災保険と日動火災海上保険が合併して誕生した、日本を代表する損害保険会社です。

 

1879年に日本初の海上保険会社として創業して以来、140年以上にわたって保険業界をリードしてきた実績を持ちます。現在では国内損害保険業界において最大手の地位を確立しており、自動車保険、火災保険、海上保険、傷害保険など、幅広い保険商品を取り扱っています。

 

同社の最大の強みは、充実した海外事業展開です。創業翌年の1880年には早くもロンドンやニューヨークなどの欧米に進出し、現在では45の国と地域に拠点を構えるグローバル企業へと成長しました。グループ利益全体の約半分を海外事業が占めており、これは損害保険業界の中で最も高い比率となっています。

 

また、東京海上日動は三菱グループを中心とした多くの大企業と取引関係を持ち、法人向けのリスクコンサルティングサービスなど、従来の保険商品の枠を超えた総合的なソリューションを提供しています。グループ会社の東京海上あんしん生命保険とも連携し、生損保一体型の商品開発にも積極的に取り組んでいるのが特徴です。

 

企業文化としては「日本で一番人が育つ会社」をキャッチフレーズに掲げ、社員個人の成長を強力にサポートする体制を整えています。資格取得や英語学習への支援も充実しており、自己研鑽を重視する風土が根付いています。体育会系の明るく元気な社風があり、個人のチャレンジを後押しする文化も特徴的です。

 

東京海上日動の選考フロー

東京海上日動の本選考は、グローバルコース(全国転勤あり)とエリアコース(転勤なし)の2つのコースで実施されます。ここでは、両コース共通の基本的な選考フローと、インターンシップ参加者向けの優遇ルートについて詳しく解説します。

【標準的な選考の流れ】

  1. エントリーシート(ES)提出
  2. Webテスト(玉手箱)
  3. 一次面接
  4. 二次面接
  5. 最終面接(人事面談+筆記試験含む)
  6. 内定

 

順番に詳細を解説します。

 

インターンシップ優遇ルート

東京海上日動のインターンシップに参加し、高い評価を得た学生には早期選考の案内があります。内定者の約5割以上がインターンシップ参加者と言われており、インターンシップ参加は本選考において非常に有利に働きます。

【優遇ルートの流れ】

  1. インターンシップ参加
  2. フォローアップイベント招待
  3. リクルーター面談(複数回)
  4. 人事面談
  5. 計算テスト+小論文
  6. 最終面接
  7. 内定

 

注意点として、早期選考で不合格になった場合、本選考を受けることができないケースがあるため、万全の準備をして臨む必要があります。

 

エントリーシート(ES)

項目 内容
文字数 150字~400字程度
設問数 3~5問程度
重視される要素 具体的なエピソード、学びの深さ
通過率 50%~70%程度

【設問内容】

東京海上日動のESでは、以下のような質問が出題されます。

  • 大学時代に力を入れて取り組んだことを3つ挙げてください(各150字以内)
  • 上記3つのうち、最も力を入れた取り組みについて、活動期間、役割、人数など具体的に教えてください(400字程度)
  • その活動の中で気づいたこと、学んだことを教えてください(300字程度)

 

東京海上日動のESは、他の人気企業と比較してES通過率が比較的高めとなっています。ESでは学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)が中心となり、その経験を通じて何を学び、どのように成長したかが問われます。

 

具体的な活動内容だけでなく、なぜその活動に取り組んだのか、どのような課題があり、どう解決したのか、そこから何を得たのかという一連のストーリーを論理的に構成することが重要です。

 

Webテスト

項目 詳細
テスト形式 玉手箱(ヒューマネージ社)
実施方法 自宅受験型
制限時間 計数・言語・英語(各科目約30分)
難易度 高め(時間制限が厳しい)
ボーダーライン 7割程度と推測

東京海上日動のWebテストは玉手箱形式で実施されます。玉手箱は、問題自体の難易度よりも時間制限に対する問題量の多さに苦戦をする学生が多くいます。対策をする際には解答スピードを早められるように対策をしていきましょう。

 

【対策のポイント】

計数分野では四則演算や図表の読み取り、言語分野では長文読解が出題されます。玉手箱対策本を1冊購入し、繰り返し問題を解くことで出題パターンに慣れることが重要です。計数分野は電卓の使用が認められているため、電卓操作のスピードアップも意識して練習すると良いでしょう。

 

また、企業によって玉手箱のボーダーラインは異なりますが、東京海上日動のような人気企業では7割以上の正答率が目安となります。時間配分を意識し、分からない問題は飛ばして確実に解ける問題から取り組む戦略も有効です。

 

一次面接

項目 内容
形式 Web面接(個人面接)
面接官 人事担当者1名
学生 1名
時間 30分~40分程度
雰囲気 和やかで話しやすい

一次面接はWeb形式で実施され、30代前後の人事担当者との1対1の面接となります。インターンシップ参加者の場合、顔見知りの社員が面接官となることもあり、比較的リラックスした雰囲気で進行します。

【質問内容の例】

  • 自己紹介をお願いします
  • 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)について教えてください
  • ガクチカの中で苦労したこと、その解決方法は?
  • なぜ営業職に興味を持ったのですか?
  • 今後のキャリアについてどう考えていますか?
  • 他社の選考状況を教えてください
  • 最後に逆質問があればどうぞ

 

一次面接では、ESに記載したガクチカについて深掘りされることが中心となります。基本的なことを会話ベースで聞かれるため、緊張しすぎず自然体で臨むことが大切です。ガクチカでは、具体的なエピソードを交えながら、自分の行動力や明るさが伝わるように話すことを意識しましょう。

 

逆質問の時間も設けられるため、3~4つ程度の質問を事前に準備しておくことがおすすめです。逆質問はホームページに載っているような基本情報を質問するのではなく、実際の業務内容や社風に関する深い質問を用意することが重要です。

 

二次面接

項目 内容
形式 対面面接(個人面接)
面接官 人事担当者1名+役員1名(計2名)
学生 1名
時間 30分~60分程度
その他 面接前に筆記試験あり(四則演算+小論文)

二次面接は対面で実施され、企業オフィスで行われます。特徴的なのは、面接前に筆記試験が課されることです。筆記試験は企業オリジナルの四則演算問題(5分程度)と短めの小論文で構成されており、Webテストを通過したからといって油断せず、しっかりと対策しておく必要があります。

【質問内容の例】

  • 就活の軸について教えてください
  • インターンシップの感想を聞かせてください
  • 印象に残っている社員は誰ですか?その理由は?
  • 東京海上日動で成し遂げたいことは何ですか?
  • なぜ金融業界なのか?なぜ損保業界なのか?
  • なぜ東京海上日動なのか?(他社との比較)
  • あなたの強みと弱みを教えてください
  • 強み・弱みに関する具体的なエピソードは?
  • 嫌いな人とどう関わっていますか?
  • 親友は何人いますか?親友の定義は?
  • 中学時代・高校時代・大学時代のキーワードを3つずつ挙げてください

 

二次面接では、一次面接よりも深掘りを行う質問が多くなります。東京海上日動の面接で特徴的なのは、幼少期から現在に至るまでの経験や性格に関する深掘りが行われる点です。過去の面接では、小学校、中学校、高校、大学それぞれの時代について、3つのキーワードを挙げ、その背景となるエピソードを説明するよう求められることもあったようです。

 

また、「親友は何人いるか」「友人との関係性」「自分の性格の特徴」など、普段考える機会の少ないテーマが出されることもあります。これらの質問を通じて、面接官は学生の人柄や価値観、考え方を多角的に評価しているのです。

 

面接の雰囲気は圧迫感がなく、和やかに進むことが多いですが、質問内容は深掘りされる傾向があるため、準備なしでは対応が難しい場面もあります。徹底的な自己分析が二次面接突破の鍵となるでしょう。

 

最終面接

項目 内容
形式 対面面接(個人面接)
面接官 部長クラス1名
学生 1名
時間 15分~60分程度
雰囲気 和やか・雑談形式

最終面接は部長クラスとの対面面接で、早期選考ルートの学生の場合、6月1日前後に実施されることが多いです。面接時間は学生によって異なり、15分程度で終わるケースもあれば、60分近く続くケースもあります。

【質問内容の例】

  • 学生時代の部活動について教えてください
  • 趣味について話してください
  • 志望度を教えてください
  • 他社の選考状況はどうですか?
  • 内定を出したら来てくれますか?

 

最終面接の質問内容は、二次面接までのような深い深掘りよりも、むしろ雑談に近い形式となることが多いです。部長クラスの面接官との会話を通じて、最終的な人柄の確認と志望度の確認が行われます。

 

面接終了後、別室で人事担当者から志望度の確認が再三行われ、その場で内定の連絡を受けることもあります。ただし、「内定をもらったら絶対に来るか」という点が非常に重視されるため、東京海上日動が第一志望であることを論理的に説明できるよう準備しておくことが大切です。

 

東京海上日動の就職難易度

東洋経済ONLINEが発行している『入社が難しい有名企業ランキング』によると、東京海上日動火災保険は146位にランクインしており、入社難易度は「58.8」となっています。これは非常に高い水準であり、就活生からの人気が高く、知名度のある企業であることが数値からも明らかです。

 

就活会議のデータでは、東京海上日動の就職難易度は「4.5/5.0」と評価されており、5段階評価で最高レベルに近い難易度となっています。

 

採用倍率

東京海上日動は詳細な採用倍率を公表していませんが、リクナビ2025のプレエントリー候補リスト登録人数と採用実績から推計することができます。

【採用倍率の算出】

コース 採用人数(2024年度実績) プレエントリー数 推定倍率
グローバルコース 約180名 約14,521名 約80倍
エリアコース 約452名 約14,521名 約32倍
全体 約632名 約14,521名 約23倍

※プレエントリー数は全コース合算の数値 ※実際のエントリー数はこれより少ないため、実質倍率は若干異なる可能性あり

 

グローバルコースの採用倍率は約30倍~80倍、エリアコースは約10倍~32倍と推定されます。特にグローバルコースは採用人数が少ないため、非常に高い倍率となるでしょう。

 

また、多くの学生がエントリーすることに加え、高学歴の学生も多数応募すると考えられるため、実質的な競争率は数字以上に厳しいものとなることが予測されます。

 

同業他社との比較

損害保険業界の3メガ損保(東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン)の中で、東京海上日動は最も高い人気を誇ります。

【3メガ損保の比較】

企業名 採用人数(2024年度) 推定倍率 就職難易度
東京海上日動 約632名 約23倍
三井住友海上 約270名 約25倍
損保ジャパン 約170名 約30倍

3社とも高い就職難易度を誇りますが、東京海上日動は「マリンブランド」として就活生からの絶大な人気があり、業界内でもトップクラスの知名度を持ちます。海外事業の強さや社員の成長を重視する企業文化、充実した福利厚生なども人気の理由となっています。

 

他の金融業界と比較しても、メガバンクや大手証券会社に匹敵する難易度であり、総合商社志望者が併願するケースも多く見られます。そのため、東京海上日動の選考では、金融業界全般に対する理解と、なぜ損保業界なのか、なぜ東京海上日動なのかという明確な志望理由が求められるのです。

 

東京海上日動の採用大学

東京海上日動は詳細な採用人数を公式には発表していませんが、過去の実績や各種就職情報サイトのデータから、おおよその採用規模を把握することができます。

【年度別採用人数の推移】

年度 グローバルコース エリアコース 合計 備考
2024年度 約180名 約452名 約632名 直近実績
2023年度 約200名 約430名 約630名 -
2022年度 約190名 約410名 約600名 -
2021年度 約170名 約450名 約620名 -

※上記は大学・大学院卒の合計数値 ※年度により多少の変動あり

 

【コース別・男女別採用実績(2024年度)】

コース 男性 女性 合計 男女比
グローバルコース 約150名 約30名 約180名 5:1程度
エリアコース 約50名 約402名 約452名 1:8程度
全体 約200名 約432名 約632名 1:2程度

 

グローバルコースは全国転勤があり、将来的に海外勤務の可能性もあるコースで、男性の採用が多い傾向にあります。採用人数は年度により170名~220名程度と幅があり、全体の約30%を占めています。

 

一方、エリアコースは転勤がなく特定地域で勤務するコースで、女性の採用が圧倒的に多くなっています。採用人数は380名~460名程度で推移しており、全体の約70%を占めるのが特徴です。

 

全体としては毎年600名前後を採用しており、損保業界の中でも最大規模の採用を行っています。これは全国に多数の支店を持ち、地域密着型のサービスを提供する同社のビジネスモデルに起因しています。

 

2025年度以降は中途採用も大幅に拡大する方針が発表されており、中途採用人数を200名規模(採用全体の約3割)まで引き上げる計画があります。これは従来の1割程度(約80名)から大幅な増加となり、組織の多様性強化と即戦力人材の獲得を図る施策の一環となっています。

 

採用大学ランキング

東京海上日動の主な採用大学実績は以下の通りです。

【採用実績が多い大学(上位)】

  1. 慶應義塾大学
  2. 早稲田大学
  3. 東京大学
  4. 京都大学
  5. 一橋大学
  6. 大阪大学
  7. 神戸大学
  8. 上智大学
  9. 明治大学
  10. 青山学院大学
  11. 立教大学
  12. 中央大学
  13. 法政大学
  14. 関西学院大学
  15. 同志社大学
  16. 立命館大学

【その他採用実績のある大学】

  • 北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学などの旧帝大
  • 国際基督教大学(ICU)、東京理科大学、学習院大学
  • 関西大学、南山大学、西南学院大学
  • 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学(日東駒専)
  • 近畿大学、甲南大学、龍谷大学、京都産業大学(産近甲龍)

 

採用大学の特徴

採用実績を見ると、早慶上智が全体の約3割を占めており、特に早稲田大学と慶應義塾大学からの採用が非常に多いことが分かります。また、旧帝大やGMARCH、関関同立といった上位大学からの採用も目立ちます。

 

社内の構成としては、早慶出身者が約半数近くを占め、旧帝大出身者が残りの8割程度を占めているという情報もあります。これは東京海上日動が優秀な人材を求めており、結果として高学歴層が集まっている状況を示しています。

 

ただし、日東駒専や産近甲龍レベルの大学からも採用実績があることから、学歴だけで判断されるわけではないことも事実です。東京海上日動は全国に支店を持つ企業であるため、各地域の大学からも幅広く採用を行っています。

 

東京海上日動の学歴フィルター

東京海上日動では、明確な学歴フィルターは存在しないと考えられます。

【学歴フィルターが存在しないと考えられる理由】

  • 幅広い大学から採用: 産近甲龍・日東駒専レベルを含む、様々な大学から実際に採用実績がある
  • 全国展開企業: 全国に支店を持つため、各地域の大学から幅広く人材を採用している
  • 人物重視の選考: 面接では学歴よりも、人柄や価値観、コミュニケーション能力を重視している
  • 多様性を重視: 組織の多様性強化を掲げており、様々なバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用

 

東京海上日動の採用実績を見ると、確かに早慶上智や旧帝大といった上位大学からの採用が多いのは事実です。しかし、これは学歴フィルターがあるからではなく、人気企業であるがゆえに、多数の応募者の中から選考を行った結果として、優秀な学生が集まった結果と考えるのが妥当でしょう。

 

採用で重視されるポイント

東京海上日動の選考において本当に重視されているのは学歴ではなく、以下のような要素です。

【選考で評価される主なポイント】

評価項目 詳細
人柄・価値観 幼少期からの経験を通じて形成された人間性
コミュニケーション能力 チームで協力して成果を出せる力
主体性・行動力 自ら考え、発信し、行動できる姿勢
課題解決能力 困難な状況でも粘り強く取り組む力
成長意欲 経験から学び、成長し続ける姿勢

 

実際、東京海上日動の面接では志望動機よりも「あなたがどのような人間なのか」という人柄を深く掘り下げる質問が中心となります。最終面接まで志望動機を一度も聞かれなかったという内定者もいるほど、学歴や表面的なスペックではなく、学生の本質的な部分を評価しているのです。

 

中堅大学からの内定も可能

重要なのは、学歴に自信がなくても、本気で東京海上日動への入社を目指すのであれば、十分にチャンスがあるということです。実際に日東駒専や産近甲龍レベルの大学から内定を獲得している先輩も複数存在します。

【学歴に関係なく内定を獲得するためのポイント】

  • 徹底した自己分析: 幼少期から現在までの経験を深く振り返り、自分の価値観を明確にする
  • 企業研究の深化: OB・OG訪問を積極的に行い、企業理解を深める
  • 人柄のアピール: 面接では自分らしさを出し、等身大の姿を見せる
  • インターンシップ参加: 可能であればインターンシップに参加し、社員との接点を増やす
  • 選考対策の徹底: ES・面接・Webテスト全てにおいて万全の準備をする

 

東京海上日動は「人が育つ会社」を掲げており、ポテンシャルや成長意欲を高く評価します。学歴よりも、自分がこれまでどのような経験をし、何を学び、どう成長してきたかを論理的に説明できることが重要なのです。

 

また、自分の大学の先輩でOB・OGに連絡を取り、内定した方法を聞くことも非常に有効な戦略となります。同じ大学出身の先輩だからこそ、具体的なアドバイスをもらえる可能性が高いでしょう。

 

学歴に不安を感じている方も、諦めずにチャレンジする価値は十分にあります。東京海上日動は学歴ではなく、あなた自身の人間性と可能性をしっかりと評価してくれます。

 

東京海上日動の選考対策の方法

東京海上日動の選考を突破し、内定を獲得するためには、各選考フローごとの適切な対策が不可欠です。ここでは、ES、Webテスト、面接それぞれの対策方法と、選考全体を通じて意識すべきポイントを詳しく解説します。

 

エントリーシート(ES)対策

【選考突破のポイント】

  • 具体的なエピソードを用意する: 数字や固有名詞を使い、誰が読んでもイメージできる内容にする
  • STAR法を活用する: Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の流れで構成する
  • 学びを深く掘り下げる: その経験を通じて何を学び、どう成長したかを明確にする
  • 東京海上日動とのつながりを示す: 学んだことが同社でどう活かせるかまで言及できると良い

 

【採用基準】

  • 主体性があり、自ら考えて行動できる人材か
  • 困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢があるか
  • チームで協力しながら成果を出せる人材か
  • 経験から学び、成長できる人材か

 

東京海上日動のESは通過率が比較的高いとはいえ、油断は禁物です。ガクチカでは、単に「頑張った」ことを書くのではなく、なぜその活動に取り組んだのか、どのような課題に直面し、どう解決したのか、そして何を学んだのかというストーリーを論理的に構成することが重要です。

 

ESは面接での質問のベースとなるため、書いた内容については深掘りされても答えられるよう、事前に準備しておくことが重要です。内定者のESを参考にすることも有効な対策となるため、就活サイトで公開されているESを積極的に活用しましょう。

 

Webテスト対策

【選考突破のポイント】

  • 玉手箱対策本を1冊完璧にする: 市販の対策本を繰り返し解き、出題パターンに慣れる
  • 時間配分を意識する: 1問あたりの解答時間を把握し、時間内に解き終える練習をする
  • 電卓操作に慣れる: 計数分野では電卓が使用できるため、素早く正確に操作できるよう練習する
  • 苦手分野を重点的に対策する: 自分の弱点を把握し、集中的に練習する

 

【採用基準】

  • 基礎的な計数能力・言語能力があるか
  • 時間制限の中で効率的に問題を解決できるか
  • 論理的思考力があるか

 

玉手箱は時間制限に対して問題量が非常に多いテストです。そのため、問題自体の難易度よりも、いかに速く正確に解答できるかが重要となります。対策本を使って繰り返し練習し、出題パターンを完全に把握することで、本番でも落ち着いて解答できるでしょう。

 

また、東京海上日動のような人気企業では、Webテストのボーダーラインも高めに設定されている可能性があります。7割以上の正答率を目指し、確実に得点できる問題から取り組む戦略を立てることが大切です。

 

面接対策

一次面接・二次面接対策

【選考突破のポイント】

  • 徹底した自己分析を行う: 幼少期から現在までの経験を時系列で整理し、自分がどのような人間かを明確にする
  • 深掘り質問への準備: 「なぜ?」「どうして?」と5回繰り返されても答えられるレベルで準備する
  • 具体的なエピソードを複数用意: 同じ経験について、異なる角度から説明できるようにしておく
  • 明るく元気な態度を心がける: 体育会系の社風があるため、明るさと元気さが重要

 

【よく聞かれる質問とその意図】

質問内容 面接官の意図
小学校・中学校・高校・大学時代のキーワードを3つずつ 人生を通じた成長と価値観の変化を見る
親友は何人いますか? 人間関係構築能力と対人関係の質を見る
あなたの強みと弱みは? 自己認識の深さと客観性を評価
嫌いな人とどう関わる? ストレス耐性とコミュニケーション能力
なぜその部活を選んだ? 意思決定のプロセスと行動の一貫性

 

東京海上日動の面接で最も特徴的なのは、幼少期から現在に至るまでの人生経験を深く掘り下げる質問が多いことです。これは、志望動機やガクチカだけでなく、学生の「人柄」を重視しているためです。

 

実際、最終面接まで志望動機を一度も聞かれなかったという内定者もいるほど、東京海上日動は人物重視の選考を行っています。そのため、表面的な自己分析ではなく、自分がなぜそのような選択をしてきたのか、どのような価値観を持っているのかを深く理解しておく必要があります。

 

また、「他己分析」も有効な対策となります。両親や友人に自分のことを聞いてみることで、自分では気づかなかった強みや特徴を発見できるでしょう。主観的・客観的の両方の視点から自分を理解することで、面接官の深い質問にも臆することなく答えられるはずです。

 

最終面接対策

【選考突破のポイント】

  • 志望度の高さを論理的に説明: 他社との比較を明確にし、なぜ東京海上日動なのかを論理的に説明する
  • 自然体で臨む: 最終面接では雑談形式になることも多いため、リラックスして自分らしさを出す
  • 入社意欲をはっきり伝える: 「内定をもらったら必ず来る」という強い意志を示す

 

【採用基準】

  • 東京海上日動への志望度は本物か
  • 内定を出したら入社してくれるか
  • 企業文化にマッチする人材か

 

最終面接は、能力面での評価というよりも、志望度の最終確認と企業文化とのマッチング確認が主な目的となります。「なぜ東京海上日動でなければならないのか」「他社との違いは何か」を明確に説明できるよう準備しておきましょう。

 

特に、「内定を出したら来てくれますか?」という質問には、迷わず「はい、必ず入社します」と答えられるようにしておくことが重要です。企業側は内定辞退を避けたいため、志望度が最も高い学生に内定を出す傾向があります。

 

インターンシップ参加の重要性

東京海上日動の内定者の約5割以上がインターンシップ参加者であることから、インターンシップへの参加は非常に重要な戦略となります。

【インターンシップ参加のメリット】

  • 早期選考ルートへの招待(リクルーター面談など)
  • 企業理解が深まり、志望動機の質が向上
  • 社員との接点が増え、面接で有利に働く
  • 他の参加者とのネットワーク構築

 

インターンシップ自体にも選考(ES→面接複数回)があり、倍率も高いですが、参加できれば本選考で大きなアドバンテージを得られます。ただし、インターンシップでの評価が低いと早期選考に進めないケースもあるため、参加する際は全力で取り組むことが大切です。

 

OB・OG訪問の活用

【OB・OG訪問のポイント】

  • 実際の業務内容や社風について具体的に聞く
  • 選考対策のアドバイスをもらう
  • 志望動機のブラッシュアップに活用
  • 可能であれば複数の社員に会う

 

OB・OG訪問は、企業研究を深めるだけでなく、実際に働いている社員の生の声を聞ける貴重な機会です。ホームページや説明会では分からない、現場のリアルな情報を得ることができるため、積極的に活用しましょう。

 

特に、自分と同じ大学出身の先輩がいる場合、選考突破のための具体的なアドバイスをもらえる可能性が高いです。大学のキャリアセンターやOB・OG訪問サービスを利用して、できるだけ多くの社員とコンタクトを取ることをおすすめします。

 

東京海上日動の選考に関するよくある質問

本章では東京海上日動のよくある質問について回答をいたします。

 

選考で最も重視されるポイントは何ですか?

東京海上日動の選考で最も重視されるのは、学生の「人柄」です。志望動機や業界知識よりも、幼少期から現在に至るまでの経験を通じて形成された価値観や考え方、そして人との関わり方が重点的に評価されます。徹底的な自己分析を行い、自分がどのような人間なのかを深く理解しておくことが選考突破の鍵となります。

 

グローバルコースとエリアコースの違いは何ですか?

グローバルコースは全国転勤があり、将来的には海外勤務の可能性もあるコースです。一方、エリアコースは転勤がなく、特定の地域で勤務するコースとなります。年収や昇進スピードにも差があり、グローバルコースの方が高い水準となっています。ただし、エリアコースでも充実したキャリアを築くことは可能であり、ワークライフバランスを重視する学生にはエリアコースが適しているでしょう。

 

「親友は何人いますか?」という質問には、どう答えればいいですか?

この質問では、人間関係の質と対人関係構築能力が評価されています。重要なのは人数ではなく、なぜその人たちを親友だと考えるのか、親友の定義は何かを論理的に説明することです。例えば、「私にとって親友とは、お互いに本音で話せる関係であり、困ったときに助け合える存在です。その定義に当てはまる友人は3人います」といった形で、自分なりの基準を明確に示しましょう。

 

インターンに参加できなかった場合、本選考で不利になりますか?

インターン参加者が内定者の約5割を占めているのは事実ですが、通常選考ルートからも多くの学生が内定を獲得しています。インターンに参加できなかったからといって、内定獲得が不可能というわけではありません。ただし、インターン参加者は企業理解が深く、志望動機の質が高い傾向にあるため、通常選考ルートの学生は、OB・OG訪問や企業研究により一層力を入れる必要があるでしょう。

 

東京海上日動の選考期間はどのくらいですか?

選考期間は、インターン優遇ルートと通常選考ルートで異なります。インターン優遇ルートの場合、インターン参加後(通常は大学3年生の夏~冬)からリクルーター面談が始まり、大学4年生の6月初旬までに内定が出るケースが多いです。一方、通常選考ルートの場合、大学4年生の4月~6月にかけて選考が行われ、6月中旬~7月初旬に内定が出ることが一般的です。

 

Webテストはどのくらいの点数を取れば通過できますか?

東京海上日動はWebテストのボーダーラインを公表していませんが、人気企業であることから7割以上の正答率が目安とされています。ただし、年度や選考状況によってボーダーラインは変動する可能性があるため、できるだけ高得点を目指して対策することが重要です。時間制限が厳しい玉手箱形式のテストであるため、事前の練習で出題パターンに慣れておくことが合格への近道となります。

 

理系学生でも東京海上日動に就職できますか?

はい、理系学生でも東京海上日動に就職することは可能です。実際、SPEC総合職(アクチュアリー、IT、データサイエンスなど)では理系学生を積極的に採用しています。また、総合職やエリアコースでも理系出身者が活躍しており、論理的思考力や数理能力を活かせる業務が多数あります。理系学生は面接で、論理的思考力や問題解決能力をアピールすると良いでしょう。

 

東京海上日動の志望動機はどのように考えればいいですか?

志望動機を考える際は、以下の3つのポイントを明確にしましょう。

  1. なぜ金融業界なのか: 他の業界ではなく、金融業界を選ぶ理由
  2. なぜ損害保険業界なのか: 銀行や証券ではなく、損保を選ぶ理由
  3. なぜ東京海上日動なのか: 競合他社(三井住友海上、損保ジャパン)ではなく、東京海上日動を選ぶ理由

特に3つ目のポイントが重要です。東京海上日動の強みである海外事業の充実や「人が育つ」企業文化、グループ全体の総合力などを踏まえ、自分の経験やキャリアビジョンと結びつけて説明できるようにしましょう。

 

体育会系の部活動をしていないと不利ですか?

体育会系の部活動経験は有利に働く可能性はありますが、必須条件ではありません。東京海上日動が評価するのは、困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢や、チームで協力して成果を出す能力です。これらは体育会系の部活動以外でも、ゼミ活動、アルバイト、ボランティア、サークル活動など、様々な経験を通じて身につけることができます。重要なのは、自分の経験をどのようにアピールするかという点です。

 

【まとめ】東京海上日動の選考フロー・就職難易度・採用大学・学歴フィルター

本記事では、東京海上日動火災保険の選考フロー、就職難易度、採用大学、学歴フィルターについて詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

【東京海上日動の選考フロー】

  • 標準的な選考: ES → Webテスト → 一次面接 → 二次面接 → 最終面接
  • インターンシップ優遇ルートも存在し、内定者の約5割以上が参加者
  • 面接では幼少期から現在までの深い自己分析が求められる

【就職難易度と採用倍率】

  • 入社難易度は58.8で非常に高い水準
  • グローバルコースの倍率は約30~80倍、エリアコースは約10~32倍
  • 損保業界の中でもトップクラスの人気を誇る

【採用大学と学歴フィルター】

  • 早慶上智が全体の約3割を占め、旧帝大やGMARCH・関関同立からの採用も多い
  • 一定の学歴フィルターが存在すると推測されるが、中堅大学からの採用実績もあり
  • 関関同立・GMARCHがボーダーラインの目安

【選考突破のポイント】

  • 徹底した自己分析: 幼少期から現在までの経験を深く掘り下げる
  • 人柄重視: 志望動機以上に、学生の価値観や考え方が評価される
  • 明るく元気な態度: 体育会系の社風があるため、明るさと元気さが重要
  • インターンシップ参加: 可能であればインターンシップに参加し、早期選考ルートを狙う
  • OB・OG訪問: 企業理解を深め、志望動機の質を高める

 

東京海上日動は損害保険業界のトップ企業として、多くの就活生から絶大な人気を集めています。選考難易度は非常に高いですが、徹底した自己分析と企業研究、そして適切な選考対策を行えば、内定獲得の可能性は十分にあります。

 

特に重要なのは、自分がどのような人間なのか、どのような価値観を持っているのかを深く理解することです。東京海上日動の面接では、表面的な志望動機よりも、学生の内面や人柄が重視されます。そのため、幼少期から現在に至るまでの経験を丁寧に振り返り、自分という人間を多角的に理解しておくことが選考突破の鍵となるでしょう。

 

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【利用企業例】

住友商事/NTTドコモ/アサヒ/東京海上日動/ADK/DeNA/LINEヤフー など…

 

自己分析・模試面接の実施で上記のような企業よりスカウトも届くの要チェックです。

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