カンニングがバレる原因は?
SPIやWebテストは調べながらでも受けられる?
本記事では上記のような疑問を抱えているあなたに、
- SPIやWebテストはカンニング可否
- カンニングがバレる原因
- SPIやWebテストを調べながら受けるリスク
を分かりやすくご説明をいたします。
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SPIやWebテストはカンニングできる?
SPIやWebテストも受験スタイルは、主に以下の3パターンに分けられます。
【SPIやWebテストの受験スタイル】
- 自宅でオンライン受験する
- 専用のテストセンターで受験する
- 企業の会議室で受験する
テストセンターや会議室では、試験監督がいるためカンニングは難しいでしょう。
しかし、「自宅でオンライン受験」の場合は、自分ひとりの環境で受けられます。よって在宅で受験するのならカンニング可能です。
最近は、オンライン受験を導入する企業が増えてきている背景もあり、「SPIやWebテストは調べながら受ければいいのでは?」と感じる方も多いかもしれません。
では、実際にSPIやWebテストのカンニングはできるのでしょうか。
カンニングを考える人が多い理由や、企業側の見解などもあわせて詳しく見ていきましょう。
【本章の結論】
- SPIやWebテストはカンニングできる?
→オンライン受験なら不可能ではない - カンニングを考える人が多い理由とは?
→ネットで解答集を手に入れられるため - 企業側はカンニングを許しているのか?
→ほとんどの企業が調べながらの受験を禁止している
オンライン受験ならカンニングは不可能ではない
先ほどお伝えしたように、SPIやWebテストが「オンライン受験」である場合は、カンニングできる可能性があります。
パソコンのカメラとつないで監視する受験スタイルもありますが、カメラをオフで受験できる場合は、誰からも監視されることなく問題を解けるはずです。
例えば、過去の解答集を見ながら解いたり、わからない問題をインターネットで調べながら解いたり…なども不可能ではありません。
倫理的な問題はあるものの、どうしても受かりたい企業では、Webテストよりも面接対策に重点を置きたいところでしょう。
そのため、わからない問題は調べながら解答する人もいるのが実情です。
SPIなどのWebテストの解答集をネットで手に入れることも可能
SPIやWebテストのカンニング行為が広まりはじめたのは、インターネットに「過去の解答集」が出回っているのもひとつの原因です。
例えば、以下のようなサイトから解答集を購入できます。
【SPIやWebテストの解答集を販売しているサイト】
解答集を購入すると、問題の冒頭文に紐づいた解答が記載されているExcelファイルをダウンロードできます。
SPIやWebテストはパターン化されている傾向にあるため、過去問の冒頭文を入力するだけで、その答えをすぐに検索できるわけです。
こういった解答集が出回っていることから、「SPIやWebテストはカンニングしてもいいのではないか」と噂が広がりはじめました。
調べながら解答をすることは禁止されていることがほとんど
オンライン受験が普及していることや、解答集が出回っていることを見ると「カンニング行為は許されている」と感じてしまうかもしれません。
しかし、ほとんどの企業は、SPIやWebテストのカンニングを禁止しているのが実情になります。
というのも、SPIやWebテストを実施する目的は「ミスマッチを防ぐため」だからです。具体的には、以下のような項目を見極めています。
【SPIやWebテストで確認していること】
- 自社で働くための資質を備えているか
- 応募者にとって最適な配属先はどこか
もし応募者がカンニングをしながら受験していると、入社後にミスマッチが発生してしまうかもしれません。
例えば、周りとの能力差が大きくて社内で浮いてしまったり、適性のない仕事を無理に頑張って健康を害してしまったりする可能性があります。
1人を採用するのには100万円近くの費用が必要と言われています。
つまり社員が早期離職してしまうと、多額の採用コストが無駄になってしまうわけです。そのため、ほとんどの企業ではカンニングを禁止しています。
後ほど詳しくお伝えしますが、カンニングがバレてしまうと重大な問題になることもありますので、SPIやWebテストはなるべく自力で解答しましょう。
SPIやWebテストでカンニングをする方法
SPIやWebテストでは、主に以下の3つがカンニング行為に該当します。
【SPIやWebテストでカンニングに該当する行為】
- 解答集を見ながら受験する
- 代行業者が受験する
- 友人と一緒に受験する
解答集を見ながら受験する
先ほどお伝えしたように、SPIやWebテストの解答集はインターネットから入手できます。
解答集には過去問の正解が記されており、問題の冒頭文を検索することでカンニング可能です。
とはいえ、解答集の答えが正解である保証はどこにもありません。以下のように誤った解答が記載されているおそれもあります。
【誤った答えになっている解答集の例】
- 内容や形式が変更されており、過去のパターンが通用しない
- 販売者のヒューマンエラーで、誤った答えが書かれている
- 「売れれば何でもいい」という気持ちから、でたらめな解答をしている
- 同じ企業を受ける人の点数を下げる目的で、意図的に誤った解答を流している
解答集は、SNSから無料でダウンロードできることもありますが、内容が合っていなければ損をしてしまいます。
いずれにせよ、ほとんどの企業ではカンニング行為が禁止です。解答集の利用は控えましょう。
代行業者が受験する
SPIやWebテストを代行受験する業者も存在します。
1社あたり15,000円程度で代行してくれる事業者もネット上では見受けられました。とはいえ、代行業者に依頼するのは違反行為となります。実際、2022年には逮捕者も出ています(依頼した学生も書類送検)。(参考:就活オンライン試験で不正代行 全国で初めての検挙|大阪NEWS)
「なぜ受験代行しただけで逮捕?」と疑問があるかもしれませんが、テストの代行受験は「刑法第161条の2(電磁的記録不正作出及び供用)」に問われる立派な犯罪行為です。
【刑法第161条の2(電磁的記録不正作出及び供用)】
1.人の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する権利、義務又は事実証明に関する電磁的記録を不正に作った者は、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2.前項の罪が公務所又は公務員により作られるべき電磁的記録に係るときは、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
3.不正に作られた権利、義務又は事実証明に関する電磁的記録を、第一項の目的で、人の事務処理の用に供した者は、その電磁的記録を不正に作った者と同一の刑に処する。
4.前項の罪の未遂は、罰する。
引用:e-gov 法令検索
なお、この代行受験がバレた経緯としては、警視庁のサイバーパトロール(ネット上に有害情報がないか巡回すること)によって発見されたと言われています。
また、加害者のスマホやPCを調べることで、依頼した学生も特定できたとの見解が多いようです。
代行業者に依頼するのは犯罪行為となりますので、絶対にやめましょう。
友人と一緒に受験する
オンライン受験であれば、友人と一緒に解くことも可能です。
その場に居合わせるだけでなく、ビデオ通話をすればどこでも協力して問題を解けるでしょう。
しかし、SPIやWebテストの実施目的は「応募者の適正を確かめるため」である以上、友人と力を合わせることもカンニング行為に該当します。
カンニングをして入社できても苦労するだけです。自力で解くようにしましょう。
SPIやWebテストはオンラインでも監視をされている
近年のSPIやWebテストは、オンライン受験が主流となっています。
オンライン受験では試験監督が見えないため”カンニングし放題”のように思うかもしれません。
しかし、実際のところは「カメラ」によって監視されていることがほとんどです。具体的な監視方法としては、以下の2パターンに分かれます。
【オンライン受験の監視パターン】
- 試験監督がカメラ越しに監視している
- AIシステムを利用して監視している
テストを受ける際に「カメラを起動するように」と指示ある場合は、監視されている可能性が高いです。
また、先ほど紹介した代行受験の対策として、本人確認書類の提出を求められるケースも増えています。
さらに、昨今はAI(人工知能)システムを導入する企業が増加しているのも特徴です。
AIはパターンの認識や異常行為の発見を得意としており、カメラを通じて受験者に不審な行動がないかを常時チェックできます。
そのため、”小さな目線移動”のような有人監視では発見しにくい不正行為も、高性能なAIを導入することで対策できてしまうわけです。
AIシステムは急速に普及しています。SPIやWebテストでは、ほとんどが監視されていると考えるべきでしょう。
SPIやWebテストでカンニングがバレるケース
多くの企業でカンニング行為は禁止となっています。
しかし、「バレなければよいのでは?」と不正行為を考える人もいるかもしれません。
そこで本章では「どのようにしてカンニングがバレるのか」をケース別に詳しく見ていきましょう。
【カンニングがバレるケース】
- カメラの監視でバレるケース
- ブラウザを何度も行き来するケース
- 回答速度が早すぎてバレるケース
- 正答率が極端に高くてバレるケース
- 回答の矛盾など総合的な判断でバレるケース
カメラの監視でバレるケース
カメラを起動するテストの場合は、監視によってカンニング行為がバレる可能性が高いです。
例えば、スマホや解答書をチェックすると目線移動が不自然になってしまいます。
特に近年は、AIシステムが監視しているケースも多く、不審な行動はすぐに検知されてしまうでしょう。
ブラウザを何度も行き来するケース
カメラで監視されていない場合でも、ブラウザを何度も行き来していることで、カンニングと判断されるケースがあります。
Excelの解答集・検索画面・Zoomの画面共有などは、タブを切り替えるだけで確認可能です。不自然な目線移動が発生しないことから、有効なカンニング方法に感じられます。
しかし、SPIやWebテストでは、受験者が試験画面を開いていた時間を、企業側が把握できるようになっているのが一般的です。
何度もタブを切り替えていると、試験画面の滞在時間が短くなってしまいます。
そのため、あまりブラウザを行き来していると、画面の滞在時間からカンニングを疑われてしまうかもしれません。
回答速度が早すぎてバレるケース
回答速度が極端に早いことで、カンニングを疑われるケースもあります。
例えば、解答集を見ながら問題を解いていると「問題の意味を把握するまでの時間」や「答えを思いつくまでの時間」が削られていくものです。
その結果、企業からは「この人は考えてないのでは?」「もしかしたら解答を知っているのでは?」とカンニングを疑われてしまう可能性があります。
また、SPIでは「分野によって回答速度の目安が異なる」「そもそも全部回答できないように設計されている」という仕組みになっていることも多いです。
そのため、不自然な回答数や速度でもカンニングはバレてしまうでしょう。
正答率が極端に高くてバレるケース
速度に気をつけていても、正答率が極端に高いとカンニングを疑われてしまいます。
というのも、人間には一人ひとりに得意・不得意があるからです。つまり、すべての問題に正解するのはほとんど不可能とされています。
そういった人間の特性を考慮すると、SPIのような適正テストにおいて、すべての分野で高得点を獲得するのは極めて困難といえます。
また、Webテストでは「平均正答率」があるため、極端に正答率が高いとカンニングを疑ってしまうのも無理はないでしょう。
もちろん、不正行為なしに高得点を出せる人もいます。ただ、カンニングをしていると、面接や企業独自の筆記試験でメッキが剥がれてしまうのものです。
回答の矛盾など総合的な判断でバレるケース
正答率を調整するために、意図的に間違った回答を混ぜる人もいるかもしれません。
しかし、正答率を調整していると、回答に矛盾が生じてしまうものです。
例えば、「難しい問題には正解してる」が、「基本的な問題は不正解ばかり」では不正行為を疑われてしまう可能性があります。
また、面接でSPIやWebテストに関する質問をされることもあります。その際、受け答えで挙動不審になったり、正しい返答ができなかったりすると、入社は難しくなるでしょう。
SPIやWebテストは、必ずしも高得点を取ればいいわけでもありません。正しく適正判断をしてもらうためにも、自分の本当の実力で受けるようにしましょう。
SPIやWebテストでカンニングをするリスク
SPIやWebテストのカンニングをすると、以下のようなさまざまなリスクがあります。
【カンニングをするリスク】
- 内定を取り消される
- 他の企業に事実を共有される
- 入社後に能力不足で苦労する
- 答えが間違っているケースもある
順番に解説します。
内定を取り消される
企業によっては、内定通知後に「独自のペーパーテスト」を実施する場合もあります。
その際、SPIやWebテストでカンニングをしていると、内定前後の成績に大きな乖離が生まれてしまうでしょう。そこで不正行為がバレる可能性があります。
結果、企業から「信用できない人物」と判断されてしまい”内定取消し”となるのです。
カンニングをしていると、内定獲得後も安心できない気持ちで過ごすことになります。面接対策を頑張った苦労も無駄になるため、不正行為を考えるのはやめましょう。
他の企業に事実を共有される
カンニングで内定取消しになった事実は、他の企業に共有される可能性もあります。
情報共有がされると、以下のような悪影響がおよぶかもしれません。
【他の企業に共有された場合の影響】
- 複数社から内定を取り消される場合がある
- 関連企業の書類選考で落とされる場合がある
「不正をしたことがある」というレッテルを貼られた学生に対して「一緒に働きたい」と考える企業はほとんど存在しないでしょう。
企業が学生の個人情報を公開するケースは少ないかもしれません。しかし、人事同士のコミュニケーションの場で伝わってしまう可能性は十分にありえます。
社会的な信用を失う行為は控えるようにしましょう。
入社後に能力不足で苦労する
カンニングの事実がバレずに入社できたとしても、その後の仕事で苦労することになります。
SPIやWebテストは”足切り試験”と呼ばれていますが、本質は「自社で問題なく働ける資質を備えているかどうか」を確認することです。
そのため、不正行為をすると「能力不足」で入社することになります。結果、自分が持つ能力以上のパフォーマンスを求められて疲弊するだけの毎日になるでしょう。
カンニング行為は、企業からの期待を裏切るだけでなく、自身の首を締めることにもなります。
答えが間違っているケースもある
今は手軽に解答集を入手したり、インターネットでわからないことを検索したりできます。
しかし、解答集やインターネット上の答えが100%正しいとは限りません。
先にもお伝えしたとおり、問題のパターンが変更されていたり、意図的に誤った答えを教えたりしているケースもあります。
つまり、カンニングしても不合格、もっといえば「カンニングをしたから不合格」となる可能性もあるわけです。
SPIやWebテストは”足切り”と呼ばれるように、しっかり対策をすればそれほど難しい試験ではありません。
「普通に受けていればよかった…」と後悔しないためにも、正攻法で受験することをおすすめします。
SPIやWebテストでのカンニングについてよくある質問
本章では、SPIやWebテストのカンニングについてよくある質問に回答します。
【よくある質問】
- 監視型のWebテストではどんなことを見ている?
- 監視型のWebテストはどうやったら見分けられる?
監視型のWebテストではどんなことを見ている?
Webカメラを起動する監視型のテストでは、主に以下をチェックされています。
【見ているポイント】
- 受験者の視線は自然であるか
- 机や部屋に不審な点はないか
- 複数のタブを開いていないか
監視型のWebテストでは、360度を撮影したり、画面共有をしたりする場合もあります。
オンライン受験でもWebカメラを起動する場合、カンニングは極めて困難といえるでしょう。
監視型のWebテストはどうやったら見分けられる?
監視型のWebテストかどうかは、以下のポイントで見分けられます。
【監視型Webテストの見分け方】
- 試験前に「カメラやマイクの起動」を求められる
- 試験の案内メールに「監視」を表す文言が記載されている
カンニング対策といえども、無断で受験者のプライベート空間をチェックするのは”プライバシー侵害”になってしまいます。
事前告知なしに監視されることはありませんので、プライベート空間を勝手に撮影される心配はしなくて大丈夫です。
【まとめ】SPIやWebテストでのカンニングについて
本記事では、SPIやWebテストのカンニングについて解説しました。
最後にあらためてポイントを確認しておきましょう。
【SPIやWebテストのカンニングについて】
- ほとんどの企業ではカンニング行為を禁止している
- オンライン受験でもカメラで監視されていることが多い
- カンニング行為は視線・画面滞在時間・回答の矛盾などでバレる
- 不正行為で内定を得ても入社後に苦労する
- そもそもカンニング資料の答えが間違っている可能性もある
SPIやWebテストは、企業に自身の適正を判断してもらうのが真の目的です。
カンニングをしても人生が苦しくなるだけですので、自身の将来を守るためにも正攻法で臨みましょう。
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