本記事でわかること
- 高校時代の部活経験をガクチカで利用できる理由
- 高校時代の部活経験をガクチカで利用するためのポイント
- 高校時代の部活経験をガクチカ活かした例文
就活のESや面接でよく問われる質問の1つに「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」があります。
ガクチカは主に研究内容や部活動、アルバイト経験と行った「大学での経験」を問うための質問です。
でもこの記事をご覧の方は、
- ガクチカで高校時代の経験を活用したい
- 高校時代の経験をガクチカで利用する際の注意点を知りたい
- 高校時代の経験を使ったガクチカの例文を知りたい
といった、疑問を持っているのではないでしょうか。
今回は、高校時代の部活経験をガクチカで活かすための注意点から内定者の例文までをご紹介いたします。
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ガクチカで高校時代の部活経験を話すことはOK
ガクチカは、大学時代に頑張ったことを問うための質問であり、高校時代の経験を話すことは推奨できません。
しかしながら、現在の自分を形成する上で高校時代の経験が大きく影響をしている場合は、大学時代よりも高校時代の経験を題材にしたほうが良いケースもあります。
厳しいトレーニングに耐え抜いた上で勝ち取った全国大会への出場経験や組織の中で活躍をした経験が、大学でのサークル活動やゼミ活動にも繋がっているケースがその一例です。
「高校時代の活動が今の自分を形成するに繋がった」と言える場合には、高校時代の経験を題材にしても、企業の評価に繋げることができます。
ガクチカで高校時代の部活経験を使っていい理由|企業が評価をするポイント
本章では、高校時代の経験をガクチカで使っていい理由を、企業の採用基準で重要視されているポイントより解説をいたします。
上記はリクルートキャリアが毎年発表している「就職白書」の調査データ一部「新卒採用の採用基準で重視する項目」についてです。
以下では、採用基準で重視されている項目TOP3を抽出しました。
【採用担当がガクチカから知りたいこと】
- 人柄
- 自社への熱意
- 今後の可能性
上記の通り、採用基準で重要視されているポイントは、経験ではなくあなたの人柄や今後の可能性です。
企業の採用基準についてもう少し詳しく解説をいたします。
人柄
採用担当者はガクチカを通して、あなたの人柄と企業の社風とのマッチ度を見ています。
ガクチカから読み取れるモチベーションの根源や価値観、成果を出すための行動パターン等には、あなたの人柄や人間性が現れやすく、自社とのマッチ度の判断材料となります。
人柄や人間性が企業の社風とマッチしなければ、早期退職の原因となり学生・企業双方にとって大きな損失となってしまいかねません。
企業の評価を得るためには、大学・高校問わずあなたの人柄や人間性を伝えやすいガクチカのエピソードを選んで活用することが重要です。
自社への熱意
採用担当者がガクチカや自己PR、志望動機を通して、自社への熱意についても重要視して見ています。
リクルートキャリアの「就職プロセス調査」によると2023年卒の学生の内定辞退率は、65.8%であり2人に1人以上が内定を辞退していることになります。
企業からすると「折角苦労して採用した学生が辞退をする」状況は非常に苦しく、できれば採用の地点で自社への熱意が高い学生を囲い込みたいと考えるものです。
企業から高い評価を得るためには、エピソード内容よりも入社への熱意を伝えるようにしましょう。
今後の可能性
採用担当者は、ガクチカを通してあなたの今後の可能性(ポテンシャル)を見ています。
学生はまだ社会人経験がないことから、スキルや経験ではなく今後の成長性や将来性、自社の目指す姿とのマッチ度などを評価します。
学生の話すガクチカのエピソードは、多くの場合アルバイトや部活経験など似たり寄ったりのものがほとんどです。エピソードで無理に差別化を図る必要はありません。
ガクチカは高校時代のエピソードでも、あなたの今後の可能性をアピールできるものであれば、問題なく評価に繋げることが可能です。
ガクチカで高校時代の部活経験を利用する際の注意点(ポイント)
ガクチカで高校時代の部活経験を利用する際にはいくつかの注意点があります。
【高校部活をガクチカで利用する注意点】
- 他の設問で大学時代のエピソードにも触れる
- 高校時代の経験を大学時代のエピソードにも繋げる
- 意欲や熱量をアピールする
順番に詳しく注意点をご紹介いたします。
他の設問で大学時代のエピソードにも触れる
「大学では何もしてこなかったのではないか?」と思われることを避けるためにも、ガクチカで高校時代の部活経験を使う際には、大学時代のエピソードにも繋げるようにしましょう。
ガクチカで問われているのは、本来は大学生活で力を入れたことについてです。
いくら高校の部活で良い成績を残していようと、「大学では何もしてこなかったんだ・・・」と思われては、選考に通過することはできません。
高校時代の部活経験のみで選考に臨むのではなく、他にも使えるエピソードを取り揃えておくようにしましょう。
高校時代の経験を大学時代のエピソードにも繋げる
高校時代の部活経験をガクチカで利用する際は、大学時代の活動との繋がりを持たせることでアピール力がアップします。
例えば以下のような例文のように、
【例文】
私が力を入れたことは、スポーツ科学について研究をするゼミ活動です。
高校時代は野球部の部長として活動してきた経験を活かしてゼミ長をしていましたが、研究に対する一人ひとりの温度感に差があり・・・・
大学での活動に高校の経験を付け足すことで、採用担当の興味を引くことが可能です。
高校時代の部活経験での学びが、大学時代での成長や活躍に繋がっていることを述べるようにしましょう。
意欲や熱量をアピールする
企業の採用において意欲の高さや熱量は、大きな評価ポイントとなります。
熱量を持って仕事に臨める人材は、周りにも良い影響を与え、会社全体の士気を上げることに繋がります。
高校時代の部活経験をガクチカで活用する際は、部活に対する姿勢や熱量、困難な状況をいかに乗り越えてきたかが伝わる文章を作成するようにしましょう。
部活に対する意欲や熱量がアピールできれば、仕事も同様に熱量を持って取り組んでくれるだろうと想像ができ、評価に繋げることが可能です。
ガクチカで高校時代の部活経験を利用するデメリット
高校時代の部活経験をガクチカで利用することには、もちろんデメリットも存在します。
デメリットを十分に理解した上で、高校時代の部活経験をガクチカで利用するようにしましょう。
【デメリット】
- 大学では何もしてこなかったと疑われる可能性がある
- 過去の経験になるほどインパクトが必要になる
- 企業によっては大学時代の経験に限定されていることがある
順番に詳しいデメリットをご紹介します。
大学では何もしてなかったと疑われる可能性がある
ガクチカは基本的に大学時代で取り組んできたことを伺う質問です。
ガクチカで高校時代の経験を利用する際は以下のポイントを必ずおさえておきましょう。
【ポイント】
- 他の質問項目で大学時代のエピソードも交える
- 大学での活動と繋がりを持たせる
上記ポイントをおさえて、高校時代の部活経験をガクチカで活かしていきましょう。
過去の経験になるほどインパクトは必要になる
ガクチカで話すエピソードは、過去になるほどインパクトが重要になります。
「高校時代は野球を3年間やり切りました!」と言われても、誰も印象には残らないですよね。
高校時代の部活経験を利用する際は、以下の工夫でインパクトに残る文章にしましょう。
【工夫(ポイント)】
- 大会での成績や受賞歴を踏まえた文章にする
- 活動の中での目標や課題感を明確にする
- 目標達成のために思考を凝らしたことを盛り込む
経験の深堀りを行い、細分化をすることで採用担当の印象にも残りやすいインパクトのある文章ができるはずです。
企業によっては大学時代の経験に限定されていることがある
企業によっては、ガクチカのエピソードを大学時代のものに限るとしている企業もあります。
志望度の高い企業については、過去の設問内容をチェックしておかなければ、高校時代の経験がガクチカで利用できず焦って本来の力が発揮できないことに繋がりかねません。
「 ワンキャリア 」や「 就活会議 」を活用しながら、企業ごとの過去の設問内容は必ずチェックをするようにしましょう。
高校時代の部活経験をガクチカで利用した例文
本章では、実際に高校時代の部活経験を活かしてまとめられたガクチカの例文をいくつかご紹介いたします。
内定者のガクチカを参考にしながら、自身の文章作成にも役立てていきましょう。
高校時代に全国大会に出場した経験を題材にしたガクチカ
【例文】
私が学生時代に力を入れたことは、高校時代に取り組んだ陸上です。
「全国大会の出場」を目標に日々の厳しいトレーニングを積んできました。しかし2年の終わりにオーバーワークを原因とした怪我をしてしまいました。そのまま引退も考えましたが「ここまで目指した目標を諦めたくない」という思いより、怪我でもできるトレーニングを工夫を凝らして行いました。
怪我の影響の少ない箇所の体幹トレーニングや体の可動域を広げるための柔軟などを日々取り組みました
その結果、3年の最後のインターハイでは全国大会への出場を果たしました。
この経験より、諦めず試行錯誤をしながら目標を追い続けることで結果はついてくることを学びました。
この経験を活かして、貴社に入社後も目標達成に向けてPDCAを常に回しながら活躍をしてまいります。
高校で培った協調生をアピールしたガクチカ
【例文】
私が力を入れたことは、高校時代に取り組んだサッカーです。
私の所属していたサッカー部では全体で100人の部員いました。その中で私は試合メンバーには入れず補欠でした。
最後の大会でもメンバーには入れませんでしたが「チームのために役に立ちたい」という気持ちより、試合相手の分析を行うことにしました。
対戦相手の試合をビデオ撮影して、主力選手や戦術の分析を行い、ノートにまとめる作業を行いました。試合前日には、試合メンバーの前でミーティングをセッティングし、分析内容を伝えました。
その結果、チームは全国大会の出場をすることができました。
この経験よりプレーヤーとして活躍が出来なくとも自ら創意工夫を凝らすことでチームに貢献できることを学びました。
高校の部活で培った経験を大学で活かしたガクチカ
【例文】
1年生180人に10人で簿記を教える団体で副部長を務めました。
高校時代はテニス部の主将を務めていた経験を活かして、メンバー10人全員が最大限に力を発揮できる環境づくりを心がけました。
そのためにはまずお互いのことをよく知り、一体感を高めることが大切だと考え、2つの行動をとりました。
1つ目は1対9の自己他己分析です。互いの強み弱みを把握する機会を設けました。2つ目は頻繁な1対1のヒアリングです。全体では言いづらいことを言えるようにしました。
その結果、お互いが強み弱みをよく知っているので助けあいながら取り組むチームへと変わっていきました。
この経験から「相手の立場に立つ重要性」や「自分にもできることがあると自覚を持たせる大切さ」を学びました。
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